内覧会・引渡し・引越しを別の日程として管理する
完成した部屋を見る日、鍵を受け取る日、生活を始める日は、同じとは限りません。それぞれの日付と、変更があったときの連絡先を一つの表にまとめます。販売会社、金融機関、引越し会社の案内を別々に読むだけでは、締切が重なっていることに気付きにくいためです。
以下は当研究所の段取り例です。物件ごとの契約や案内に従い、実際の日付に置き換えて使ってください。支払日や鍵の交付条件を一般論だけで判断しないようにしましょう。
引渡しまでの段取り表
| タイミング | すること | 手元に残すもの |
|---|---|---|
| 内覧会の前 | 図面、標準仕様、変更依頼、持参品を整理 | 確認箇所を書いた図面 |
| 内覧会の当日 | 部屋を同じ順番で回り、指摘箇所を記録 | 写真、位置、内容、担当者の回答 |
| 再確認 | 指摘番号ごとに対応結果を照合 | 完了・未完了・継続確認の一覧 |
| 引渡し前 | 支払日程、必要書類、鍵の受取り条件を照合 | 販売会社・金融機関からの案内 |
| 引越し前 | 搬入枠、養生、駐車場所、ライフラインを手配 | 予約内容と緊急連絡先 |
| 入居後 | 設備の使い方と問い合わせ方法を確認 | 取扱説明書、保証・点検関係の書類 |
不具合の記録は、写真だけで終わらせない
写真は、部屋全体が分かる1枚と、気になる箇所へ寄った1枚を組み合わせます。図面に番号を付け、写真の番号、指摘内容、確認日、回答、次の確認日を対応させると、再確認で見落としにくくなります。
「リビングの壁に傷」だけでなく、「窓に向かって右側の壁、床からおよそこの高さ」と位置を説明できるようにしましょう。傷、汚れ、建具の動き、設備の動作などを分けて記録します。自分で動かしてよい設備か分からないときは、担当者に操作を依頼してください。
その場で判断できない点は、回答待ちとして残します。書面に署名する際も、その書面が何を確認したものなのか、未対応箇所がどう扱われるかを説明してもらいます。
家具は、部屋に入る前の搬入経路も測る
冷蔵庫やソファが室内に収まっても、玄関、廊下の曲がり角、エレベーターを通れなければ搬入できません。家具店や配送会社に必要な寸法を聞き、対象住戸の図面と共用部の案内で確認します。
一斉入居では搬入時間やエレベーターの利用枠が調整される場合があります。引越し会社や家具配送の予約前に、管理側の手続きと利用条件を確認しましょう。共用部の養生、車両の駐車場所、梱包材の処分についても窓口をそろえておくと、当日の連絡がスムーズです。
最初の1週間に困らないための準備
- 電気・水道・ガス等の開始日と、立会いの要否を確認する。
- インターネットの申込み先と開通日を確認する。
- 照明・カーテン・寝具など、初日から必要な物を分ける。
- 鍵・取扱説明書・保証関係書類の保管場所を決める。
- ゴミ出し、宅配、共用施設、来客時の利用ルールを読む。
- 漏水や設備不具合が起きたときの連絡先を控える。
住所変更などの行政手続きは、転居先自治体の案内を確認してください。転居前後で手続き先が変わるものは、申請する日と必要書類を分けて記録します。
対応に迷う点は、記録をそろえて相談する
引渡し前後の不具合や説明に食い違いがあるときは、契約書、図面、写真、担当者とのやり取りを時系列で整理します。支払いや引渡しの判断に関わる内容は、個別の条件を確認して相談しましょう。
住まいるダイヤルは国土交通大臣指定の住まいの相談窓口です。公式サイトでは相談サービスと事例を案内しています。相談の対象・方法は利用前に公式案内をご確認ください。
確認先は2026年9月10日に参照。段取り表・記録方法は当研究所が購入者向けに整理したものです。